Culture
■ヴァンタレンの民の婚姻
ヴァンタレン国の婚姻は男女でも男男でも女女でも可。
ただし、現状同族以外との結婚は猛烈に反発を喰らう。
(出来ない訳ではないし、現国王テレリは国を存続させる為にはそれもやむ得ないと思っている。)
子供は基本両親の教えの元育つけれど、認識としては皆の子供というような考え方。
(近所のおじちゃんおばちゃんが一杯いる感じ。)子供は宝で守るべきものとして扱われている。
■ヴァンタレンの民の葬送
”木々が揺れると魂はニレの大樹へ還る”との言い伝えの通り、長命であるエルフがその命が費えると、精霊の加護は光
の珠となって始祖の大樹へと飛んでいき、大樹の幹へと吸収されます。
亡骸は親族による葬送の儀式が執り行われた後、亜麻の布に包まれて島の外れにある混沌の泉へと沈められる。肉体は
その泉に溶け泡となって消えます。
そして大樹が加護を吸収すると、その枝葉を揺らしそれに共鳴するように島の木々が同じ様に枝葉を震わせます。
それにより同胞の旅立ちを知った民達は、自らの加護で形作った花を空へ飛ばし、新たな命への旅を祈ります。
その花は外界からも見え、外界では何もない海から突然花が舞い上がる不思議現象として知られている。
■宗教文化
一般的に言われる”神”の様なものは存在しておらず宗教としての文化は存在しない。
いわゆる自然崇拝として、精霊信仰が主だったものとなっている。
■生活
長命により、時間の流れが緩やかなため、一日一日をあくせく働く事はありません。生きるに必要な物を作る意外は、
自然を愛で、絵画や音楽を楽しみ、精霊と戯れながら歌を編んだりと、常に歌と踊りに包まれた緩やかな毎日を送って
います。
そんな緩やかな民族ではありますが、ワイン造りと機織りと養蜂は盛んにおこなわれています。それにより国の産業と
して取り入れられ、王立の製造所が設けられました。
近年、祖を同じくする為に、どの一族も血縁が濃くなりすぎた事で、子供がめっきり生まれ辛くなっている事が問題と
なっており、種族としての存続問題として国で今後について話し合いが行われている。
(子供が生まれない訳ではないので、子供のキャラを作って頂いてもかまいません。)
■移動手段
一般のエルフが何等かの事情で国外へ出る場合は、大樹の近くにある泉をポータルとしてメルク大陸へとまず移動する。
そこからの移動は外界の移動手段を用いるか、転移魔法を持つエルフは加護を用いて目的地まで瞬時移動する事もある。
王宮には王族専用のポータルがあり、稀に訪れる来賓はそちらが使われる。
基本ヴァンタレンにあるポータルと対になる物でなければ、国を訪れる事が出来ないため、友好国には王族が出向きポー
タルを設置しいく。
国内ではロロという家畜動物にまたがって移動する事が一般的となっている。
ロロの活用は他に、その毛から糸が紡がれ布が折られる。またメスのロロからは乳が採れる為、その乳から加工品等が
作られている。老いれば肉となり角や骨は装飾品等に加工される。
■ロロについて
牛の足を持ちヤギの頭を持つ。体長3mの大型の家獣である。
白・金・茶・オレンジ・黒の毛を持つ。
機織り職がそれぞれの色に分けて布を織る。白い毛は染色されて糸にされる事もある。
騎乗する際は鞍を付けて乗る。走るスピードは最高時速で80㌔ほど。
乳はとても濃厚でロロの乳から作られるチーズはワインのパンチにも劣らない。
角や骨、皮は楽器の材料や装飾品等、生活のあらゆるものに加工されている。
■特産品
国一の産出品は、ジャレー・ラル山で採掘される、民の間では”叡智の継承”と呼ばれる、カテドラリオ鉱石となる。
他に、ワイン・はちみつ・布等が交易品として他国の間では流通している。
ただし、その数は大陸の隅々まで行き届く程ではなく、品質の良さもさる事ながら、圧倒的数の少なさによる希少性により高値で取引されることが多い。
国名こそまことしやかに流れては居るものの、その国の実を知る者は少ない。
■カテドラリオ鉱石について
”叡智の継承”と国では言われる、カテドラリオ鉱石。
4大元素の力を含むこの石は、光をあてると石の中で4大元素それぞれの色が混ざり合い虹色に揺らめいているのが見て取れる。
硬度が非常に高く加工するには非常に難しい石ではあるが、その美しさから装飾品として国内外では用いられている。
また一番の特徴として、この石を用いて道具等を作った場合、精霊の加護を持たない者でもある程度の魔力を使う事が出来るようになる。また魔力を持つ者が持てば、その力を増幅させる効果がある事から、悪事などに用いられない様国では産出を厳しく管理している。またその力は石の純度に比例する。(現状産出されたもので一番純度の高い物は王冠に用いられている)
■ヴァンタレン・ハニー
王立養蜂所で産出される蜂蜜。
自然が豊かなヴァンタレンでは様々な花が咲き、それに群れるミツバチを育てる事で、
蜂蜜の生産が盛んである。
「コーラカカ」と呼ばれるヴァンタレン特有の低木の花の蜜はここでしか味わう事は出来ない。
粘度が非常に高く、レッドオレンジの色をした蜂蜜は、パンチのある強い甘みとコク、
後味に少し残るスパイシーさが特徴である。
他に「ローングァ」という薬草の花からとれる蜂蜜は、透き通った紫の色をしており
上品な甘みとかすかな苦みがあるのが特徴である。
他野菜などの花や、自然に咲く花々から集めた蜜で作った蜂蜜も沢山あり、料理や菓子、
他に薬に等加工して使われている。
■ロロの布・綿花の布・ノークの布
王立機織り工房でおられる布は色々あるが、輸出を主にされるロロの布が織られる事が多い。
・ロロの布
ロロから刈り取られた毛を糸に撚り織られる。厚みがあり保温性が高く柔らかいのが特徴。手触りはなめらかで撥水性が高く吸湿性もあるので、寒い地域では重宝される布である。(小国故産出量は左程多くないので他国では高値で取引されているようだ。)
・綿花の布
綿花からとれる布。比較的安価で取引される布。吸湿吸水に優れており色も染まりやすい為、とても扱いやすい布である。暑い時期に良く服として加工される事が多い。
・ノークの布
ノークという芋虫の繭を糸によっておられる布。わずかばかりに若草色に発色する光沢のある白い布が出来上がる。
肌触りが良く染色の発色が品よく綺麗に出る。繊細な糸で織りあげられたその布は目が細かい為に強度がある。
軽さと保湿性、吸湿性、通気性にもすぐれています。
ただしノークの育成には非常に手間がかかるため、生産される量はとても少ない。主に礼装用の小物や服等に使われる事が多い。
・麻の布:通気性が良く吸水・吸湿性に優れていて、繊維が伸びにくく硬く丈夫である。手触りがざらざらとしてあまり良くないが、サラッとした風合いが特徴で、綿花の布と共に普段使いとしておられる布である。
■ヴァンタレン・ワイン
元々国内だけで流通していたワインの為、まだ名前は特にない。輸出する時は「ヴァンタレン・ワイン」として出している。
赤・白・ロゼ・オレンジの色のワインがある。
赤のワインはパンチのあるフルボディの味。口に含むと果実の様な香りとぶどうの輪郭がしっかりとした味わいのあるワインである。
白のワインは繊細で軽めな口当たりとさわやかな花の様な匂いが特徴の甘口ワインである。
ロゼ:淡いピンク色をしたやや甘めのワインである。さっぱりしているので、繊細な料理などにとても良く合うワインである。
オレンジ:ぶどう棚の中で稀に変質してオレンジの実がなる株がある。そのぶどうの実から作られたワインである。めったに出来ない事から「太陽のワイン」と呼ばれて、祝い事等の時にしか振舞われない。
■その他
ロロの乳からはチーズやヨーグルト等も作られている。また肉はソーセージや燻製にされる。
ハードタイプのチーズはしっかり熟成させるため、味が濃厚だと評判がいい。フレッシュチーズは日常でよく食べられているため生産量は一番高い。
ヨーグルトは持ち上げると帯をひくほど粘度が高く、モッタリとしている。臭み等はないが一口が重たい。
生の肉は国内でほぼ消費されるが、イノシシの肉を加工した生ハムや、ロロ肉のサラミなどは輸出される事もある。
食品以外では蜜蝋で作られたろうそくや保湿剤。他顔料を溶かし込んで固めた画材等があるが、輸出品としては作られていない。
基本どんなものが特産品となるかは、外交経験が乏しい為に国内では良く分かっていない。
そんなものが?という物が特産品として化ける可能性もある。
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■生息する動物
森には様々な動物が生息している。鹿も外周辺りの雪が積もる所ではヘラジカの様な物もいる。内陸に入るとオジロジカ等がいる。その他、クマやキツネ。兎や鼠、リスなどの小動物といった一般的に森に生息するとされる動物がいる。昆虫も同じく。
■大気について
ヴァンタレン・コードッサ国内の大気は精霊たちの加護のおかげでとても密度の濃い高い物となっている。 空気密度が高いというか、自然の力が濃いというか、そんな感じ。実際にそれのおかげで植物は良く育ち、その味はどれも濃い。